対策なしには合格するのが難しいと言われる、公立中高一貫校の受検。
前回のコラム:【2021中学受験】神奈川県の公立中高一貫校を解説!学校の特徴は?倍率は?? に引き続き、今回は、受検の特徴や、専門塾について詳しくご紹介します。
ぜひ、以下よりご覧ください。
神奈川県にある公立中高一貫校5校は、適正検査Ⅰ・Ⅱが実施されます。
Ⅰが(文系)、Ⅱが(理系)と分かれている学校もあれば、ⅠもⅡも文系理系の区別なく、両方とも科目横断型になっている学校もあります。その他にも、面接やグループ活動などの検査を設ける学校もあり、配点も学校によって異なります。
各学校の情報は次の通りです。
※面接は集団面接で行われ、志願者の質問に対する答えの内容、受け答えの仕方や態度といた基礎はもちろんのこと、6年間の学びに対する意欲や目的意識、コミュニケーション能力まで総合的に見るものです。
※グループ活動は「自分の考えをまとめる」5分、「グループで話し合いをする」35分の合計40分で実施されます。

―――以下、2020年度に新小学5年生になるお子さんとその保護者様を対象とした公立中高一貫コース説明会より抜粋。
小学5年生向け説明会より(講師の佐藤):
私立高校受験の場合は、定員より少し多めに合格させるケースがありますが、公立中高一貫校の受検では、募集定員通りしか合格しません。その為、辞退者が出ると1人ずつ繰り上げ合格となります。
気になる、学校の成績が記された調査書に関しては、志望校によっては5年生の4月からの学校成績が、受検にも影響します。
この調査書はいわゆる”内申”とは違い、成績表の内容だけに囚われない為、成績票では2や3がついていても、学校の先生の判断で評価を上げることも下げることもあり得ます。
更に受検項目で注目したいのが、「グループ活動」です。
「グループ活動」の実施校(相模原中等・平塚中等)は、リーダーの育成を目的としていますので、モジモジして話すのが苦手な子には厳しいものです。かといってしゃべりっぱなしで周りの空気が読めないというのも評価が高いとは言えません。
合格した子ども達を見ていくと、知らない子同士がグループ活動で集まる会場で、なかなか意見を話せない子に気付き、「〇番さんはどう考えていますか?」などと話を振れる子が有利となる印象です。
適性検査と入試の大きな違いは、適性検査では小学校の学習内容がしっかりと定着できているかを見るので、身に付いていれば解けるものです。
しかし、限られた時間で適性検査の出題形式を解くには、対応力が求められます。

―――この日、湘南ゼミナールの新小学5年生向けの公立中高一貫コース説明会にご参加いただいた小学生とその保護者様に、実際に過去の適性検査で出題された問題を解いてもらいました。
小学5年生向け説明会より(講師の佐藤):
適性検査では、まず設問から読むということは非常に重要です。
それは設問に対する資料が膨大で‥‥資料だけで4ページにも及ぶことがあります。それらを頭から読んだとしても、最初に読んだ資料のことなど設問を読む段階では忘れています。

―――説明会に参加された皆さまが、時間内に問題を解くには、”適切な解き方”や”考え方”を知ることの重要性について身をもって体験され、講師の問題解説に聞き入っていました。
小学5年生向け説明会より(講師の佐藤):
設問を前に、地道に集中力を欠くことなく解けるかどうかが問われるのが適性検査の大きな特徴です。適性検査対策で身に付ける「思考力」「判断力」「表現力」は、先にある大学受験でも問われるものです。
もし、中学受検に失敗して高校受験するとしても、神奈川県の旧学区難関校では「特色検査」というものをやっており、培った能力はその後の試験でも活きてくるものです。
小学5年生向け説明会より(講師の佐藤):
公立中高一貫校コースの「理系」の指導方針ですが、算数は「数量感・空間認識能力・詰める力」です。
数量感というのは数字の大きな概念です。算数が得意な子は、6÷2を解く際に、6個の「物」が2つのグループに頭の中で分かれます。
算数が苦手な子は、あくまでも6÷2という記号でしか見ていないので、答えの3が何なのかよく分かっていないケースが多くあります。
6÷2でも、
・6個のものを2つに分ける
・6個のものを2個ずつに分けて3グループにする
そういった数量感というものがないと、難しい問題へ太刀打ちができない。
さらに、理科は「知識×思考力による得点力の向上」が重要です。
適性検査は学力検査とは違い、知識がなきゃいけない問題は無く、答えは問題の中で思考すればいいものです。しかし、考える上で知識というのは必要となります。
例えば、川の流れは、上流が急で下流ではゆるやかになるという知識がなければ思考することすらできないので、その点を意識してバランスよく知識を付けて得点力へと繋げていきます。

―――公立中高一貫校コース(専門コース)では、生徒さん自身が”自己管理”できるよう指導しています。受検では対応力が求められる問題が多く、普段から自己管理できる姿勢は欠かせないといいます。
小学5年生向け説明会より(講師の佐藤):
生徒さんにはデイリースケジュールというシートを使って1週間の予定を立ててもらい、その予定をもとに実行していきます。
そして、宿題をやってこなかったときにも、あまり怒られません。
これは驚く方も多いかと思いますが、宿題をしてこなかったときはこのデイリースケジュールを持ってきてもらいます。それを見て、「宿題終わらなかったのはここでテレビ見ているね。」「本来60分でやる計画のところが90分掛かっているね。」と確認します。
予定の60分を経過したけれども、さらに30分解こうと意識したのか、気が付いたら90分掛かってしまっていたのか、この違いを確認する”指導”が入ります。小学生でも習い事をしていたりと、いろいろ忙しいですから…、宿題が終わらなかったときに “同じ失敗をしないようにするためにはどうしたらいいか。” を一緒に考えていきます。
―――ここで気になるのが、公立中高一貫校を目指すお子さまの勉強量というのはどのようなものなのでしょうか。
小学5年生向け説明会より(講師の佐藤):
公立中高一貫校を受検する生徒さんたちは、冬期講習期間になると朝から晩まで、中3受験生並みの勉強量をこなしています。小学生でそこまでの勉強をこなすのは、自分の意志が無いと、とても苦しいものとなります。
ですから、まずは体験授業を受けていただいて、「問題を解いてみて楽しい!」など、お子さま自身が頑張ってみたいという意思が持てるかを確認し、大学受験・高校受験にも活きる経験として挑戦する気持ちで臨んでいただくことをお勧めします。
ーーー以上、取材より。
湘南ゼミナール公立中高一貫コースは、サイエンスフロンティア附属中7年連続 各塾中 No.1の合格実績!
2023年2月17日15:00現在

※上記合格実績は、湘南ゼミナール全体(小中部/公立中高一貫コース/個別指導コース)の集計結果を表記しています。
※公立中高一貫校の合格発表後に合格辞退をさせる指導はしておりません。
※合格実績は公益社団法人全国学習塾協会が定める基準に従って集計しております。テスト生や講習生は含めていません。
湘南ゼミナール公立中高一貫コースでは、神奈川県内の公立中高一貫校受検対策に特化したコースになります。数多くの合格者を輩出している湘南ゼミナールで公立中高一貫校受検対策をしませんか?
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