【大学入試】自分に合った入試方式とは? ~変わる「総合型選抜(AO入試)」「学力推薦型選抜(推薦入試)」編~

「受験期における親子の実態調査2020」(ODKソリューションズ調べ)にて、大学入試を控える子どもをもつ親200名を対象に行った調査では、受験生の約9割が親に対して「入試制度や受験のスケジュールを知っていてほしい(92.0%)」と回答しています。

そこで今回は、大学入試方式のなかでも基本となる「総合型選抜(AO入試)」「学力推薦型選抜(推薦入試)」「一般選抜(一般入試)」「大学入学共通テスト(センタ―試験)」の4種類について順にご紹介します!

まずは、今後も入学定員枠の拡大が予想される「総合型選抜(AO入試)」「学力推薦型選抜(推薦入試)」です。大学入試改革により各入試方式の名称も変わったばかりで、よく分からない…といった方もぜひご覧ください。

大学入試方式でも見逃せない!
増加し続ける「AO入試」「推薦入試」入学者

平成30年度に実施された文部科学省の調査によると、国公立大学と私立大学の入学者全体のうち45.2%が推薦・AO入試によるものだと発表されています。

※この調査では、大学入学者全体で61万4,243名のうち、「推薦入試」で入学したのは21万8,014名(35.4%)、「AO入試」で入学したのは5万9,831名(9.6%)となります。

Point !

推薦・AO入試で入学する割合

・私立大学では半数以上
・公立大学では27.4% …

無視できない選択肢の1つとなっています。

一方、国立大学では全体の15.8%と、未だ一般入試による入学者が8割以上を占めています。 しかし、「国立大学の将来ビジョンに関するアクションプラン」において、 「優れた資質・能力を有する多様な入学者の確保と受入環境の整備」を掲げており、2021年度までに国立大学全体として AO 入試(総合型選抜)、推薦入試(学校推薦型選抜)の占める割合を入学定員の30%とすることを目標にしています。
※国立大学協会の基本方針より

また2016年度からは、これまで一般入試のみを実施していた東京大学と京都大学が推薦・AO入試を導入するという動きもありました。多面的・総合的な選抜方法へと転換し、国立大学でもAO・推薦といった入試方式の拡大は今後も広がると思われます。

2020年度からAO入試改め「総合型選抜」へ
具体的に何が変わる?

「AO入試」とは、アドミッションズ・オフィス入試の頭文字をとった名称です。私立大学の半数以上が実施している入試方式で、大学が求める人物像(アドミッション・ポリシー)に合う人物を採用するための入試です。2020年度以降、AO入試は「総合型選抜」と名称を変え、内容も変化します。

従来のAO入試では学力検査がありませんでしたが、文部科学省の大学入試改革が求める学力の3要素(知能・技能の確実な習得/思考力・判断力・表現力/主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)の育成や評価を目的として、AO入試改め「総合型選抜」では、学力検査が課されるようになります。 よって、大学毎に行われる各教科や科目のテスト、資格や検定試験の成績、「大学共通テスト」の結果が採用される場合があります。 今後は、*評定平均も評価されるため、日頃の学校成績も意識する必要があります。

*評定平均とは… 

全科目の成績(5段階)を足し合わせ、科目数で割った数となります。 小数点以下第2位を四捨五入するため、3.7や4.6といった数で表されます。 10段階評価の場合の5段階への直し方は、学校毎に定められた換算基準により異なります。

Point 1

出願方法やスケジュール、選考基準は?

【出願条件】
「総合型選抜」(旧AO入試)は高校からの推薦が必要ないため、大学・学部毎の条件を満たせばどなたでも出願が可能です。

【出願方法】
*「調査書」および出願書類の提出
*「調査書」とは、受験者本人の高校生活での成績(認定平均値)や学習態度、特技や部活動・ボランティア活動、留学などの海外経験や資格・表彰など、様々な取り組みについて記入したものです。

他にも、受験生本人が記載する次のような資料の提出を求める大学も増えています。
●「活動報告書」
●「入学希望理由書」
●「学習計画書」


【試験内容】
各大学独自の評価方法として、小論文や面接、プレゼンテーション、セミナーや模擬講義など、バラエティ豊かな試験・課題が設けられています。 2021年以降は「総合型選抜」として学力試験も課される為、小論文や口頭試問、「大学入学共通テスト」の結果、資格・検定試験の成績の中から、少なくともいずれか1つの活用が義務付けられています。 ※大学により活用するものが異なります。志望校のホームページにて詳細をご確認ください。


【選考方法・基準】
選考で重視されるのは、「志望動機」「大学への理解」「入学後の明確な目標」といった受験生の意欲や人格(個性)と大学が求める人物像が合っているかを重視しています。

Point 2

大学にアドミッション・ポリシーの公表が義務付けられました!

大学入試改革の1つとして各大学に*3つのポリシーの策定と公表が義務付けられました。 かつて各大学は、「求める学生像」としてアドミッション・ポリシーを学生募集要項で示してはいましたが、抽象的な表現が目立っていました。
*3つのポリシーとは・・・
アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)、カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方式)、ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)のことです。

しかし、これらが義務化されたことにより、選抜方法と評価する学力の関係性を明示する大学が増えました。今後、より具体的に明示されるようになっていくと考えられます。

高校成績と実績が評価される、学力推薦型選抜(旧 推薦入試)とは?

旧推薦入試には、大きくは「公募制」、「指定校制」という2種類がありましたが、2020年度からは「学校推薦型選抜」と名称が変わります。大きな変更点としては、学力検査が必ず課されるようになります。
「学力推薦型選抜」は、高校での成績や取り組みをもとに、原則として学校長の推薦書に基づいて実施される入試です。
その推薦書には、文科省が定める新しい学力「知識・技能」のほか、「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性の尊重・協同性」に沿った内容が書かれます。

推薦入試が「学力推薦型選抜」に名前を変えても、従来の大学側から受け入れる高校を指定する「指定校推薦」、大学側が定めた出願条件を満たせばどの高校からでも出願できる「公募制」といった体制は継続されます。(各大学により実施状況は異なります。)

【出願方法】
・「調査書」および出願書類の提出
・「推薦書」

【試験・評価方法】
「調査書」等の出願書類の内容だけでなく、各大学が実施する評価方法(例:小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績)もしくは「大学入学共通テスト」の評価で決定する。

Point !

公募・指定校推薦⇒学力推薦型選抜で一体何が変わる?

公募・指定校推薦入試から「学力推薦型選抜」へと変更され、学力検査が課されるようになった以外にも、評価に関して次のような変更があります。

公募・指定校推薦入試から「学力推薦型選抜」へと変更され、学力検査が課されるようになった以外にも、評価に関して次のような変更があります。

1、日頃からコツコツと勉強
認定平均値が合否に大きく左右する受験方式の為、定期試験対策はもちろん、日頃からコツコツと勉強することが大切です。

2、志望理由を明確にする活動を
総合学習で行われるキャリア教育の時間や、各大学が実施しているオープンキャンパスを利用して、志望理由を明確に見つけることが大切です。

3、積極的な課外活動への参加を
高校生から参加できるシンポジウムやワークショップ、ボランティアなどの情報を収集し、積極的にチャレンジしてみましょう。経験や実績を積むことが大切です。

4、多面的評価を得るための具体的対策
小論文、面接、グループディスカッションといった、様々なテーマに基づいた議論や論述の訓練は、学習塾を積極的に活用し、できるだけ多くの機会を設けて練習しましょう。

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国公立大学の新入試概況
一般選抜では、原則すべての国立大学の1次試験として共通テストの5教科7科目を課すこととなりました。さらには高度な記述式試験の実施や主体性のある学びを評価する観点から、調査書のほかにも本人が記載する資料の活用が国立大学協会の方針として示されています。 面接を含めた試験を実施するなど学力検査では測れない能力や態度を評価する取り組みが今後もさまざまな形で拡大していく状況にあります。


私立大学の新入試概況
各大学で入試の工夫・改革を進める私立大学では、なかでも英語の外部検定資格を活用した入試方式(英語外部検定利用入試)の動きが目立っています。また、大学によっては出願時に「高校時の主体性・多様性・協同性に関する経験」を記した資料の提出を求める動きも出ています。


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