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勉強法

社会は暗記ができれば点数が上がる!効率の良い勉強法とは?

2019.02.20

中学や高校の社会は暗記科目です。そのため、暗記が得意かどうかで点数が大きく左右される傾向にあります。社会が苦手という子供は、そもそも暗記の仕方がわからないということが多いです。社会で安定した点数を獲得するためには、まず暗記の仕方を習得することが何より大切になります。また、さらなる高得点を目指したいなら、時事問題や記述式問題の対策にも目を向ける必要があります。そこで今回は、社会の点数を効率的に上げるための暗記術や、時事問題などの対策法、それから普段の授業における心構えなどを解説し、保護者として子供のために何ができるかについて説明していきます。

ポイントは暗記!社会の勉強法の基礎知識

たとえば、数学や国語などといった科目は、単に知識があるだけでは問題に答えることはできません。数学では計算式を応用する力が求められますし、国語では文章から作者の心情を理解するという読解力が要求されます。そのため、計算式を暗記したり、漢字を覚えたりするだけでは高得点は狙えません。一方、社会で出題される問題は、知ってさえいれば答えられるものがほとんどです。社会の試験問題では、歴史的な事件が起こった年号や、ある出来事に関わった人物の名前を答えさせるようなものが中心となります。つまり、社会で高得点を狙うためには、教科書の内容を暗記しているか、授業で習ったことを覚えているかどうかがカギを握っているのです。

もちろん、社会にも記述式の問題が出題される場合があるため、暗記さえしていれば十分というわけではありません。難しい問題になれば、知識をさらに応用するような能力も求められるでしょう。ただ、社会の勉強法の基礎はあくまで暗記だということは確かです。そして、内容をしっかり暗記して頭に定着させるためには、勉強時間をしっかりと確保して、まず覚えられる量を物理的に増やしていくことが重要です。難問に対応するためにも、まずは暗記をマスターすることが基礎になります。

効率的に暗記ができる社会科の勉強法

暗記が重要だからといって、やみくもに教科書の内容を覚えようとしてもなかなか難しいものです。暗記は単純作業と思いがちですが、実は物事を覚えるのにもコツがいります。社会に暗記が大切だとわかったら、次は暗記の効率を高める勉強法について考えてみましょう。

教科書を声に出して読む

社会の教科書を読む場合、普通は黙って文字を目で追っていくものです。ただ、実は暗記力を高めるためには、文字をひたすら目で追うだけでは効率が良いとはいえません。人間の脳は黙って文字を追うよりも、声に出して音読したほうが効率的に内容を記憶できるといわれています。これは声に出して読むことで、脳のいろいろな部分が刺激され、細胞が活発になりやすくなるためだとされています。また、一度覚えたことを繰り返し覚え直すことも暗記にとっては重要です。社会の勉強をする際は、教科書の同じところを何度も音読するというやり方が効率的です。特に歴史では、出来事を時系列で覚えることも重要になるため、音読しながら勉強することで歴史の流れを学ぶことにもつながります。

教科書準拠のワークを使う

学校の定期テストに出題される問題は、ほとんどが授業で使っている教科書や資料集からピックアップされます。そのため、定期テストで高得点を目指すなら、授業で用いている教科書を読み込むことが重要です。ただ、公立高校の入試も教科書の範囲から出題されることはほとんどありません。そのため、定期テストから高校入試まであまねく網羅するためにも、社会の勉強では教科書準拠のワークを使って学習する方法が最適だといえます。

解答を見ながらやる

ワークは基本的に暗記した内容をしっかり覚えているかどうかを確認するためのものです。そのため、ワークに取り組む際は、解答を見ながら進めていくのが基本です。問題を見て答えが頭に浮かんだら、すぐに解答を見て合っているかどうかをチェックします。もし答えがすぐに浮かばないなら、それは基礎となる暗記がしっかりできていないという証拠です。ワークをやってみて正答率が低いという場合は、知識がしっかり定着していない可能性が高いので、もう一度じっくり教科書を読み直して内容を頭に入れていきます。これを繰り返しおこなうことで、覚えたことの確認と暗記した内容を忘れないようにすることがワークの目的です。

ちなみに、ワークは何度も使うことになるので、答えを解答欄に直接書き込むのではなく、ノートなどに書くようにしたり、コピーを用いたりすると良いでしょう。子供が手間なくワークに取り組めるように、保護者がコピーをあらかじめ用意してあげるなどしておくとさらに良いです。

繰り返し解く

社会の勉強法で最も大切なのは、何度も反復して勉強するということです。一度覚えた内容も、すぐに忘れてしまっては意味がありません。それを防ぐのが反復練習です。ワークに取り組む際も、繰り返し挑戦していくことがカギとなります。まずはワークの問題を最初から解いていき、答えられなかった問題や間違った解答をしてしまった箇所を確認していきます。その上で、あらためてもう一度ワークを最初から解いてみましょう。その際は、最初の挑戦で不正解だったところだけを解くようにします。これを何度も繰り返しおこない、全問正解できるまで取り組み続けます。何度も反復して勉強することで、知識の定着を狙うのがこの勉強法の目的です。全問正解できるようになったら、最初からすべての問題を答えていき、しっかり解答できるかどうか確認しましょう。

中学校の社会の攻略法!おすすめの勉強法とは?

中学校の社会科でも、やはり基本となるのは暗記です。基礎的な範囲が中心となるので、まずは教科書や教科書準拠のワークを使って暗記に取り組むことが主な勉強法となります。ただ、暗記はともすれば単純作業に陥りがちです。ノートに書いたり、声に出して読んだりなど、なるべく単純作業にならないように気を付ける必要があります。また、勉強する環境を整えることも効率的な学習のためには重要です。子供によっては、1人で机に向かっていたほうが集中できる場合もありますし、生活音のあるリビングで勉強したほうが集中しやすいということもあります。暗記の効率を高めるためにも、子供の性格を見極めて、勉強に集中しやすい環境を作って上げることが大切です。

高校の社会の攻略法!おすすめの勉強法とは?

高校の社会の勉強も、するべきことは中学までと大きく変わりません。しっかり腰を据えて、暗記を中心に勉強に取り組むことが成績アップの秘訣です。ただ、高校の社会科は中学までと違って内容が細かくなる点は注意しなければなりません。歴史は日本史と世界史に分かれますし、公民も政治経済や倫理、現代社会などと細分化されます。つまり、学習するべき範囲が大きく広がるのです。より細かい部分まで暗記しようとすれば、その分だけ勉強量も増やさなければならないでしょう。

また、内容が細分化されるということは、より深いところまで掘り下げて学習する必要があるということです。内容が複雑になり、勉強の難易度も上がります。記述式問題なども出題されることが増えるため、暗記しているだけでは追いつけなくなってしまうこともあります。そのため、中学よりも多くの勉強時間を確保することが高校社会の攻略には欠かせません。

社会科の勉強法のポイント

社会が苦手だという人の中には、もちろん暗記が得意でないという人もいるでしょう。しかし、もっと根本の原因は、そもそも社会に興味がないという点にあります。暗記が苦手という人でも、興味のあることならすぐ覚えてしまうものです。自分にとって興味のない事柄というのは、まず頭の中でイメージを膨らませることができません。そうなれば、用語を覚えることはできたとしても、ある事件の背景や全体像までをも理解することはできず、どんな歴史的な大事件も単なる記号や事実の羅列となってしまいます。それでは、ますます社会に対する興味を失い、この科目への苦手意識が生まれてしまうでしょう。

もちろん、いきなり社会に興味を持てといわれても、それは簡単なことではありません。ですから、まずは社会に対するイメージを膨らませることから始めてみると良いです。たとえば、歴史であれば、図書室などにある歴史の漫画を読んで興味のきっかけをつかんだり、歴史の流れや全体像を把握したりすると無理なくイメージを膨らませられます。また、公民は実際に社会で起こったことを扱うことが多いので、消費税の話題など自分にも身近なところから調べていくと意欲的に取り組めるでしょう。地理などの科目も、地図の形から都道府県の特徴を覚えるなど、連想ゲームのように学習していければ興味を持って学習できるかもしれません。

実は間違った勉強法?社会のノートのまとめ方と注意点

社会の勉強では、実は間違った勉強法をしてしまっている人も少なくありません。特に授業のノートの取り方は、勉強の効率を高めるうえで非常に重要です。ノートのまとめ方のコツや、まとめる際の注意点をしっかり理解しておきましょう。

板書以外にも自分の意見や疑問点を書き込む

授業中は黒板に書かれたことをノートに丸写ししている子供が多いものです。しかし、板書をただ写しているだけでは、効率的に勉強できているとはいえません。ノートは後で見返して復習するために書くものです。しかし、板書を漏らさず書き写そうとすると、つい写すことだけに集中してしまいがちです。その結果、そのとき先生が言っていたことを聞き漏らしてしまったり、写すことに集中するあまり、後で見返したときに授業の流れや全体像を思い出せなくなってしまったりします。

ですから、授業を受ける際は、むやみと板書を写すのではなく、そのとき先生が言っていたことや、自分が疑問に思ったことなども合わせてノートに書いておくことが大切です。こうすることで、より集中して授業に臨むことができるようになり、後でノートを見返したときも授業で聞いたことをしっかり思い起こしながら復習できるようになります。そのためにも、ノートを取る際に書き方に工夫を凝らしてみると良いです。ノートの左側は板書を、右側は先生の発言や疑問点などを書くようにするとうまくまとめられます。カラーペンを使うやり方も有効で、赤は記憶を定着させやすい色だといわれています。重要なことは赤ペンを使うようにし、注意したいことは黄色いペンを使うなど、カラーペンを駆使したノートの取り方もマスターしてみましょう。ただ、カラフルにしすぎると後で見づらいので、カラーペンは3色程度に収めておくのがコツです。

テスト前にまとめノートを作らない

社会のテストはとても範囲が広い傾向にあります。そのため、テスト前に範囲をすべて確認しようとすると、勉強の効率がとても悪くなってしまいます。テスト直前にまとめノートを作ろうとする人も多いですが、広い範囲をノートにまとめようとすれば膨大な時間を費やすことになってしまうでしょう。ですから、社会のテスト勉強にまとめノートは必要ありません。まとめノートを作らなくても、すでに要点が絞られているワークを使えば事足ります。むしろ、まとめノートを作るとそれだけで満足してしまい、社会の勉強でもっとも重要な暗記に時間を割くことができなくなってしまいます。もし、どうしてもノートにまとめたいのであれば、まだ知識が定着していない部分を復習する場合などに限っておこなうようにしましょう。

社会科の種類別の勉強法

社会では教科書を読み込んで内容を暗記することが重要ですが、それだけではさまざまな種類の問題に臨機応変に対応することは難しいといえます。時事問題や記述式問題が出題されることもあるため、そのような問題形式にも対応できるような勉強法をマスターする必要があります。

時事問題

社会のテストには、そのとき話題になった時事問題なども出題されることがあります。こうした問題に答えるためには、教科書を暗記しているだけでは足りません。時事問題はそのとき世の中に起こったことから出題されます。そのため、日頃からニュースや新聞などにも関心を持っておくことが一番の対策になります。時事問題はまとめて勉強できるものではなく、日々の生活の中でいろいろな情報にアンテナを張っておくことが最も効率的です。ニュースや新聞をこまめにチェックしたり、スマホでネットニュースを閲覧したりする習慣をつけておくと良いでしょう。

ただ、時事問題にも出題の傾向というものがあります。この傾向を把握することも対策のひとつです。たとえば、テストの前に首相や外国の大統領が変わったりすると、その政治家の名前などが出題されることがあります。新しく施行された法律や、新規に登録された世界遺産やノーベル賞の授賞者など、近い時期に起こった大きな出来事は出題されることが多いので関心を払っておくと良いでしょう。もちろん、社会の勉強の基礎である暗記がおろそかになっては元も子もありません。時事問題は時間があるときや、ちょっとした手すきに確認するのが基本です。保護者がニュースなどを見ながら知識の手助けをしてあげられるとより良いでしょう。

記述式問題

社会の記述式問題は、思考力や応用力を見ているわけではありません。あくまで内容をしっかり理解できているかどうかの確認として出題されます。ですから、記述式問題の対策も、するべきことは教科書をしっかり覚えるということです。実際、社会の記述式問題は、内容をしっかり暗記していなければ答えられないものばかりです。問題文をしっかり理解して、それを自分の言葉で答える能力が求められます。記述式対策のためにすることは、まずしっかり教科書の内容を暗記すること、それから自分の言葉で答えを書くことに慣れることです。

そのためには、実際に記述式問題を解いてみるのが一番の対策になります。実際に解いてみると、内容は理解できていても、それを自分の言葉に変換できないことに気付くこともあります。何度も繰り返し問題を解いてみて、覚えたことを頭の中でまとめて、文章に起こせるという能力を身に付けることが大切です。”

社会の勉強法は暗記で基礎を固めていくことが基本

社会では、算数のように問題を計算式に当てはめて答えたり、国語のように登場人物の心情を読み解いたりする必要はありません。覚えた知識をそのまま取り出せるかどうかが成否を握ります。つまり、暗記さえマスターすれば高得点を目指すことも決して難しくはないのです。暗記という基礎がしっかりできていれば、あくまで知識が求められる記述式問題も怖くはありません。そのためにも、いかに暗記という勉強法を効率よくこなせるかが重要です。

とは言え、「よし、丸暗記しよう」で難なく覚えられるのであれば、誰も苦労はしません。
湘南ゼミナールでは、ストーリー仕立ての授業で興味を引き出し、自然に覚えやすい状況を作り出したうえでインプット、その後すぐにそれらをアウトプットできるか問題を出して確認をします。これを繰り返すことで、とても効率的に暗記ができるようになります。