2018.06.08
志望校選びに欠かせない、各学校の説明会や学校公開。
その機会を有意義にするために知っておきたい項目をご紹介します。
「先生に質問しましょうといわれても・・・。」
学校説明会で「聞きたいこと」をどんどん聞いてみましょう。
といわれても、何を聞けばよいのか・・・、ということでお悩みの方は多いのではないでしょうか。
そこで、「何のために質問をするのか」から考えてみましょう。
どのような学校なら通いたいか? どのような学校生活を送りたいか?
少し、自分自身の思いをきちんと形にしてみましょう。
受験を乗り越え、志望校に合格して通い始めることになりました。
どのような学校生活を送りたいですか?
学校生活にはいろいろな場面があります。
総合的に考える前に一つ一つの粒で考えてみてはどうでしょうか。
学習面では? 面倒見がよい学校がよいですか? もっと将来(その学校を卒業した後)のことを考えてもよいかもしれません。
課外活動はどうでしょう? やりたい活動は決まっていますか? どの程度の活動が希望ですか?
どんな行事に興味がありますか? 海外研修は?
総合して、どんな校風の学校がよいでしょう?
イメージしていた生活が送れそうかどうかがわかる質問をしてみましょう!
例えば・・・
学習面:面倒見がよい学校の場合
→「補習はありますか?」
→「宿題は多いですか?」
課外活動:部活を一生懸命やりたいけれど、やりたい部活は決まっていない、という場合
→「部活動は盛んですか?」「どんな部活が熱心に活動していますか?」
といった感じです。
求めているものが明確になると、「あるのか」「ないのか」を知りたくなります。
「ある」「ない」がわかると、もう少し詳しく聞きたくなってきませんか?
「目先のこと」や「結果」ばかりを追いかけない
例として・・・
「宿題が少ない」ということ。
嬉しいですね^^(親御さんは心配かもしれませんね)
そこで、「嬉しい(もしくは心配)」で終わらずに、もう一歩踏み込んでみます。
「どうして宿題が少ないんですか?」
→「宿題は少ないけれど、毎日テストがあります。テストで合格しないと部活には参加できません」
→「うちは、大学進学ではなく技能を身に付けることを優先させています」
その理由まで聞いた際に、本当に納得できるかどうかが大切ですね。
「質問して出てきた答え」の根拠を知ることで、その学校をより深く知ることができますね。
学校公開日で見ておくべきこと
学校公開日、特に体育祭・文化祭などの行事は、説明会では知ることのできない学校の姿を見ることができます。
例えば、文化祭。
在校生の雰囲気は次のような場面で知ることができます。
友達同士の様子
来校者への対応(自分が楽しむ? お客さんに楽しんでもらう?)
展示物・発表の中身(生徒中心の運営? 学校中心の運営?)
先生と在校生の関係(仲がよさそう? フレンドリー? 規律がある?)
在校生の雰囲気はとても大事な要素ですが、それだけで決めないようにすることも大切です。
お祭りはあくまでお祭りです。
お祭りの様子がわかったら、普段の生活もリサーチしましょう。
学校選びで大切なこと
いくつかの学校を見て、比較をしましょう。
→比較して違いがわかると、「自分(我が家)はどちらが好みか」もわかってきます。
ないものねだりはしない
例えば・・・
→人は意外と相反するものを欲しがることがあります。
→「自由」で「面倒見がよい」学校・・・。「自由≒放任」とすると、「放任」で「面倒見がよい」。になります。
相反するものは学校の中に必ずあります。大切なのはバランスです。
その学校がどんなバランスの上で運営されているのかを知ることはとても大切です。
また、
→この学校にも「○○部」があればよかったのに・・・と思っても、先に進めません。「○○部」がないそのA学校と「○○」があるB学校をしっかりと比較しておきましょう。
ただし、受験校を選ぶのはまだ先で大丈夫です。選ぶべきときのために、しっかりと情報をためておくことが大切です。
さらに、
→100%気に入る学校にめぐり合える確率はかなり少ないです。しかし、かなり気に入った学校を選ぶことはできます。「足りない部分」が許せる範囲かどうかを判断しましょう。
「質問する」だけでなく「自分(わが子)のことを話す」ことも大切
大切な情報は受験の前に伝えておくことも大切です。
学校の成績を伝えることで、その後の入試に向けての学習相談に乗ってくださる学校もあります。
「欠席が多いと伝えると、その時点で断られそう」
そんな不安もあるかもしれません。
しかし、次のように考えるといかがでしょう。
「欠席が多い理由を聞いてくれないで、『うちは受け入れられない』と断られた。悲しかったけれど、そんな学校だと事前にわかってよかった」
「他の選択肢がある中で断られてよかった」
変にこちらの情報を隠して、受験することを決めた後に「ダメになる」ことを避けるためにも、早い段階で心配な事情を伝えておきましょう。
大切なのは、自分(我が子)が次のステージで生活できる場を確保することなのです。
【まとめ】失敗しない学校選びのために
今までのことを含めて、まとめです。
いくつかの学校を見て、比較をしましょう。
さらに、様々な想定をして、見る学校の幅を広げることも大切です。(前回のコラムの内容ですね)
想定の幅を広げ、しっかり準備することで、「失敗」は確実に減ります。
とは言え、
早い時期から「すでに比較したい学校が複数決まっている」という人は実は少数派。
「まず自分がどこの説明会に行ってみるべきか、がわからない」
「むしろ自分に合っているような学校をいくつかオススメしてほしい」
という人も実際多いです。
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