湘ゼミコラム

公立中高一貫校受検

中学受験に塾は必要?いつから通うべきかなどの失敗しない塾の選び方

2019.06.14

お子さまの中学受験を考えて、塾に通わせるべきか悩んでいる親御さんはいませんか?ここでは、中学受験をする場合の、塾に通うメリットや塾選びのポイント、いつから塾へ通い始めるべきか、さらには受験を戦うお子さんへのサポート術も解説します。

中学校を受験するメリット3つ

中等教育は義務教育なので、居住地域の公立中学校であれば、受験をしなくとも中学校へ進学が可能です。それにも関わらず、東京では例年10人に1人が中学受験をしていると言われています。
なぜ中学受験をするのでしょうか。その疑問を解決してもらうため、中学受験をするメリットを3つ紹介します。

・小学生のうちから勉強意欲を高められる
・学力の近い生徒たちと快適に学べる
・中高一貫校へ入学することも可能

■ 小学生のうちから勉強意欲を高められる

中学受験を意識することで、お子さまに明確な目標ができ、勉強に対する意欲を上げられます。小学生のうちからしっかりと勉強を行うようになり、勉強のための集中力も身につきます。また、小学生のうちに受験勉強、受験に対するプレッシャーを経験しておけば、高校受験、大学受験など、さまざまな試験に対してその経験が活きてきます。

■ 学力の近い生徒たちと快適に学べる

中学受験に合格して中学校に入学すれば、お子さまの周りにいるのは、お互い同じ試験の合格ラインを越えて入学した生徒たちです。周囲の生徒たちとお子さまの学力が近ければ、その学校のカリキュラムや授業の進行がお子さまに適切なものになります。

■ 中高一貫校へ入学することも可能

中学受験では中高一貫、いわゆるエスカレーター式に進学できる学校に入学できます。そうなれば、ほかの中学生が高校受験に当てる時間を、ほかのことに当てられるようになります。12~18歳の多感な思春期の6年間を、ゆとりを持って過ごせるかもしれません。

中学受験するなら塾に通うべし!その理由3つ

塾は学力を向上させるための場所であり、中学受験においても頼りになります。中学受験はシビアな世界で、競争率も高いです。そんな中学受験に立ち向かうお子さまを持つ親御さんに、塾をおすすめする理由を3つ紹介します

・レベルの高い環境で競争できる
・中学受験のスペシャリストがいる
・学校とは違う友達ができる

■ レベルの高い環境で競争できる

塾ではほかの塾生たちと一緒に勉強を行うことができます。塾にいるのは、学力や成績を上げようとする向上心の強い子どもたちです。そんな子どもたちと一緒に勉強することで、お子さまも自然とやる気が湧き上がってき、一生懸命に勉強に励むことができます。

■ 中学受験のスペシャリストがいる

塾の講師は中学受験に詳しい人が多いです。塾に通うことで、講師から中学受験に対して的確なアドバイスが受けられます。分からない問題がある生徒や、効率の悪い勉強方法をしているのに気づいていない生徒にも対策ができるので、自宅や学校よりも効率の良い受験勉強ができます。

■ 学校とは違う友達ができる

塾では、通っている学校の友達とは違う人間関係が生まれる可能性があります。多くの塾は、お子さまが通っている小学校以外の生徒さんも来られます。同じ小学校にはいなかったような、受験を強く意識している同級生もいるかもしれません。さまざまな出会いを得ることで、お子さまの社会性も広がり、成長の機会が増えます。

中学受験を考える場合、塾はいつから通うべき?

■ 中学受験を考えるなら小学4年生からの通塾がおすすめ

中学受験を考えるなら、小学4年生から塾に通い始めることで、3年間の長いスパンで受験までの道のりをイメージできます。多くの塾は、小学5年生から本格的な受験勉強に入れるように、小学4年生の1年間をかけて生徒たちの学習習慣をつくっています。

また、小学4年生の時期は、中学受験のベースとなる単元を習うことも多いです。例えば算数では、文章題、倍数や約数、場合の数の問題などです。そして小学校5、6年生では、それらをベースにした応用問題・発展問題を扱う単元の学習も行われます。 小学4年生の時期に「中学受験のための基礎」をしっかりと身に着けておくことで、5、6年生の勉強の躓きを予防し、中学受験に弾みをつけてくれるのです。

■ まだ中学受験に間に合う?入塾が遅れた場合

小学5年生から入塾する場合、小学4年生の1年間で受けられる準備期間を逃すことになります。しかし、1年間のベースがなくても、自宅でも勉強する習慣が備わっていれば、受験に向けてほかの同級生に追いつける可能性は多いにあります。

また、通常の学習の準備が遅れても、近年は思考力入試や英語入試など、独自の軸で評価する入試も増えてきています。どんな学習が必要なのか、学校単位で受験情報をリサーチすることも重要です。中学校によっては、小学6年生秋期に児童へ向けた入試説明会を開催するところもあります。志望校の入試内容を見て、学習すべき内容に合うカリキュラムを行っている塾を探してみましょう。

中学受験で塾を選ぶ時に比較したい5つのポイント

学習塾は現在、数えきれないほど多くあります。その中から自分のお子さまに合った塾を探すのは大変です。まずは塾の環境を具体的に把握しておくためにも、見学や体験学習は必ず受けておきましょう。ここでは、どのような点を見て塾を選ぶべきなのか、5つのポイントを紹介します。

・実績と歴史
・通いやすさ
・雰囲気や児童たちのレベル
・授業カリキュラムとスピード
・授業料

■ 実績と歴史

実績は塾が持つ力の客観的な証明なので要チェックです。お子さまの志望校に、近年何名の合格者が出ているか見ておきましょう。
塾を調べたことのある親御さんなら、「〇〇中○名合格!」という貼り紙を掲げている塾を見かけたことがあるかもしれません。その塾が複数の校舎を持っている場合は、実績に書かれている合格者がその塾全体ではなく、お子さまが通おうとしている校舎から出た合格者なのかを注意してみる必要があります。

また、創立歴の長い塾は、長く続けているだけの安心感があります。その塾にお子さまを通わせている家庭からの評判が良いからこそ、長く塾を続けることができ、勉強を教えるノウハウを持っている可能性があるからです。

■ 通いやすさ

塾は通いやすさも考慮して選びましょう。お子さまが塾に通うのに時間がかかったり、満員電車などで疲れたりすると、せっかく勉強する環境が整っていたとしても、勉強に集中できないことも。入塾が決まれば何度も通うことになると思いますので、通いやすさを考慮し、また通塾の安全性にも配慮しましょう。

■ 雰囲気や児童たちのレベル

塾はお子さまの性格や雰囲気に合わせて、勉強に集中でき、行きたいと思えるようなところを選びましょう。塾とお子さまの相性は、塾選びにとても重要です。学力を高めたいばかりに、レベルの高い塾に通わせると、中には周りにいる塾生の競争心の高さに萎縮してしまうお子さまもいます。

■ 授業カリキュラムとスピード

塾を選ぶ際には、塾のスケジュールやカリキュラムの進行スピードも見てみましょう。お子さまのキャパシティを超えるような、あまりに膨大な勉強量があり、授業の進行が早すぎる塾はおすすめできません。授業の内容が身に入らないどころか、自信をなくして、勉強意欲が下がってしまう可能性もあります。使用している教材・テキストやテストの内容や頻度などもチェックしましょう。

■ 授業料

塾を選ぶポイントとして気をつけたいものに授業料があります。高い授業料の塾の方がそれだけ確実にお子さまの学力が向上するのではと考える親御さんもいるのではないでしょうか。しかし、必ずしもそうとは言えません。お子さまに合った塾であれば安い授業料の塾でも学力向上が見込めます。逆に高い授業料の塾であっても、お子様に適していなければ学力は伸び悩む可能性があります。大事なのは塾の環境が自分のお子さまに適しているかどうかです。

また、塾に通うためには授業料のほかに入会金や教材費、季節講習費などもかかってきます。そのため、塾の費用を重視して比較検討する際は、授業料のほかに入会金なども含めたトータルコストで見ることが大切です。

親御さん必見!中学受験を戦うお子さまへのサポート3選

塾を決めた後も、親御さんは受験に向けて勉強するお子さまをサポートすることが大事です。塾を決めて、お子さまが通塾を開始すれば、そこで親御さんにできることがなくなるわけではありません。勉強面のケア、精神面のケア、体調管理など、受験を戦うお子さまにどんなサポートをするべきか3つ紹介します。

・家では親御さんが勉強を見てあげる
・のびのび勉強できる環境作りを心掛ける
・何よりもお子さまの健康を優先する

■ 家では親御さんが勉強を見てあげる

塾での勉強はもちろん大事ですが、塾に行けば家庭での勉強を疎かにしていいわけではありません。学校や塾の宿題など、お子さまが解けない問題があれば、家で親御さんが見てあげましょう。家で親御さんが先生の代わりになってあげることで、お子さまも安心して自宅学習ができます。

■ のびのび勉強できる環境作りを心掛ける

頭ごなしに命令して勉強をやらせるのではなく、まずはお子さまがのびのび勉強できる環境作りを心掛けましょう。10~12歳の子どもにとって、受験は精神的に大きな負担になることもあります。お子さまの将来を考えるあまり、親御さんの理想、願望をお子さまに押し付けて、勉強を無理強いしてしまう家庭も少なくありません。しかし、それではお子さまが委縮してしまい、学力が伸び悩む原因になることも。お子さまが勉強に集中できるように、適度に遊びや息抜きの場をもたせることが大切です。

■ 何よりもお子さまの健康を優先する

塾に通わせる際はお子さまの健康的な生活リズムを優先したうえで、適度な学習習慣を身につけさせることが重要です。また、体調を崩す可能性を少しでも減らすために、インフルエンザなど感染症の予防接種は家族全員で受けましょう。受験には体力も必要なので、できれば体を動かす遊びや、適度に運動する時間をつくるのも大事です。

中学受験を成功させるには自分のお子さまに合った塾を選ぶこと!

お子さまの志望校や性格に合った塾に通うことで、中学受験の成功率は各段に上がります。塾の見学や体験学習などには、お子さまと一緒に足を運び、親子で納得したうえで通う塾を選びましょう。湘南ゼミナールの小学生向けのコースは、「公立中高一貫校対策講座」や「個別指導コース」など、お子さまに合ったプランを選択できます。塾選びでお悩みの方はぜひ一度チェックしてみてください。