高校受験・入試
〔中3〕高校受験・社会 入試直前期に得点が伸びる学習法
2019.01.12
入試まで残り時間が少なくなってきたこの時期、「コラム」ではいつもより連載ペースを早めて、「入試直前期の学習法」をお伝えしています。
「この時期だからこそ、気をつけたいこと」や「この時期だからこそ、取り組みたいこと」があります。
最後の最後まで入試の得点を伸ばすために、どうぞご一読ください。
今回のテーマは「社会」。科目別学習法をお伝えする初回のコラムです。
「中3高校受験・社会 入試直前期に得点が伸びる学習法」について、
湘南ゼミナール教務支援部で川和突破セミナーを担当している渡邉豪先生に話を聞きました。
直前学習のコツ!! キーワードは「狭く」「すばやく」!
まずはどこから勉強するのかを決めます。
最優先は、模試など直前に解いた問題を使っての学習です。「できなかった問題」をピンポイントでできるようにするとともに、問題文や選択肢を活用して知識の幅を広げます。
できなかった問題・関連事項だけがそのまま入試で出題される可能性はとても低いので、次の段階として「できなかった問題と同じ分野」をしっかりとできるようにすることが大切になります。
すべての単元・分野に取り組みたいところですが、残り時間を考えると「短い時間」で学習し、「すばやく」確認をしながら、「できるようになった分野」を増やしていくのが効果的です。
そこで「地理」「歴史」「公民」の3つの単元で絞込みを行います。
単元を絞ったら、さらに分野ごとに絞込みを行います。
範囲を狭めることで、学習すべて終えるまでに時間がかかってしまい効率が下がることを防ぎます。効果測定のためのアウトプットまでをすばやく小まめに繰り返し、「できるようになった分野」を効率的に増やすことが狙いです。
学習する範囲をそのうちの1つに絞ったら、徹底的に仕上げます。
学習したら、問題を解いて、習得度を確認しましょう。
仕上がりのイメージは知識事項の「幅の広い」復習で、その分野においてどんな問題が出ても正解にたどり着けるようになっている状態です。
問題に対する正誤だけではなく、問題文や選択肢などからも「学び尽くす」姿勢で復習することは学習の「質」を大きく変えます。最後に教科書に戻る学習をおこなうことで、知識が体系的に整理され対応力が格段に高まるのです。
残り時間もありますので、1週間でその単元を復習しきれる分量におさえて計画することが大切です。
各単元の絞込み
★公民
学習する分野を「現代社会」「国際社会」「憲法と人権」「民主政治」「経済」の5分類で絞り込みましょう。
★歴史
範囲がひろいため、まずは「江戸時代まで」「江戸時代幕末以降」に絞り込みます。
つぎに学習する分野を「政治史」「外交史・外国史」「社会史」「文化史」の4つの分類で絞り込みましょう。
★地理
「地図の見方」「地形図」「地形名」「時差」「気候と植生」「農業」「工業」「くらし」など、分野を絞って学習範囲を決めましょう。
地理の学習では次の点、注意が必要です。
「『○○地方』についてまとめよう」といった学習は知識が無い段階では「単純な暗記の繰り返し」となり学習効果が上がりません。反対に知識がある程度身についている場合はよい確認法になりますが、ある程度知識が定着しているのなら、他科目の学習をした方が高い効果を見込める場合があります。
「できるから楽しくなってどんどん勉強したくなる」という状況も直前期の大きな落とし穴になることを忘れないようにしましょう。
「自分の受験する県の入試では『雨温図』がここ数年日本地理では出題されず、世界地理での出題が多い」などお住まいの都県の傾向を参考にするのも効果的です。
忘れがちだけれども、大切なこと
いうまでもなく、5科目トタールでの得点上昇をすることが大切です。
科目の学習にのめりこみやすい時期だからこそ、総合的な視点で改めて学習計画を立てましょう。
塾に通っている場合には、どの科目のどの単元を優先するのか。学習する範囲や学習に使用するツールを含めて、先生と相談することをおすすめします。
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