【2023 高校受験】神奈川 公立高校の入試制度が丸わかり!配点の仕組み・面接・特色検査・日程も詳しくチェック

神奈川県の公立高校を受験する方に向けて、入試の仕組みや検査内容をわかりやすくご紹介します。

また、入試の合否判定における配点比率表や、今年度新たに公開された各高校が打ち出す「スクール・ポリシー」から、学校ごとの特徴を読み取り、自身の強みを生かした受験とするための情報もお届けします。

ぜひ、以下よりご覧ください。

神奈川県 公立高校入試は、共通選抜が1回のみで、受検者全員に学力検査と面接が課されます。

また、志願変更の期間中1回に限り、志願した高校の課程、学科、コースまたは部に関わらず志願変更が可能です。

選考は2段階に分けて行われます。

「共通選抜」とは?

まず、全日制課程のすべての高校で共通して実施される選抜内容は、次の2つです。

● 学力検査:国語・社会・数学・理科・外国語(英語)の5教科/各50分

● 面接:個人面接

上記に加え、横浜翠嵐高校や湘南高校をはじめとする学力向上進学重点校・エントリー校など高校・学科によっては、次の特色検査が実施されます。

● 特色検査(自己表現検査または実技検査)

特色検査には「自己表現検査」と「実技検査」の2種類があります。
※特色検査を実施する場合、学力検査を3教科まで減じることが認められています。

横浜翠嵐高校などの学力向上進学重点校・エントリー校で実施される検査は「自己表現検査」です。
2023年度(令和5年度)神奈川県 公立高校入試の特色検査では、すべての学力向上進学重点校と学力向上進学重点校エントリー校において、共通問題と共通選択問題を用いて実施します。

共通問題及び共通選択問題で行われる特色検査実施校 18校


横浜翠嵐/川和/希望ケ丘/横浜平沼/光陵/柏陽/横浜国際(単位制国際科・国際バカロレアコース)/横浜緑ケ丘/多摩/横須賀/鎌倉/湘南/茅ケ崎北陵/平塚江南/小田原/厚木/大和/相模原 ※計18校


※学校独自の自己表現検査を実施する高校を含めると県内の全日制では25校で特色検査を実施しています。

【学校独自の問題で実施する高校】
田奈/釜利谷/横須賀南/大井/大和東/神奈川総合(単位制舞台芸術科)/横浜サイエンスフロンティア(単位制理数科) ※計7校

※上記の他、相模向陽館(定時制)で実施

特色検査(自己表現検査)は、教科横断の問題で構成され、各教科の知識を活用する力、考え方・表現力・コミュニケーション能力などにも反映される問題となっています。

共通選抜の選考資料

共通選抜では、「内申点」「学力検査」「面接」及び「特色検査」の結果が選考資料として活用されます。

選考資料は次の計算式でA値〜D値から算出されるS値の高い順に合否が決定します。

神奈川県の公立高校 入試システム (※2023年度/令和5年度 入試)


A値/内申点 

中学2年生の9教科の内申合計(45点満点)+中学3年生の9教科の内申合計(45点満点)×2=合計135点満点
※100点満点に換算した数値を(a)とする。

※内申点は3教科で各2倍以内の範囲で傾斜配点される場合があります。


B値/学力検査

学力検査(3~5教科)各教科 100点満点の得点合計 
※100点満点に換算した数値を(b)とする。

※学力検査は2教科で各2倍以内の範囲で傾斜配点される場合があります。
※学力検査の実施教科は、特色検査を実施する場合3〜4教科での実施となる場合があります。


C値/面接

面接の観点ごとの得点合計 
※100点満点に換算した数値を(c)とする。


D値/特色検査 (※一部の高校で実施)

特色検査の観点ごとの得点合計 
※100点満点に換算した数値を(d)とする。


A~D値は全ての数値を100点満点に換算し直した(a)~(d)の点数を高校ごとに指定する配点比率をもとに合否判定されます。

ポイント!

合否判定では、内申点/学力検査/面接/特色検査のうち”どれで勝ちにいくのか”を見極めて、他の受験者と比べて自分の強みを発揮しやすいもので入試を突破していけるという趣旨のシステムになっています。


なかでもA値(内申点)は、新学習指導要領の全面実施により「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点で評価されるようになりました。


地域・中学校・先生によって評価が異なる点も見受けられ、中学校によっては圧倒的スピードでカリキュラムを前倒して進め、中3の後期からは復習に入るという早いスピードで指導する学校もあれば、中3内容が終わるのが入試後という学校もあります。
そのため、A値(内申点)だけを実力とみなすことはとても難しく、模試の結果と併せて見ていくことが重要です。

共通選抜の選考方法

選考段階ごとの内容

第1次選考

・募集定員の90%までを選考

・「調査書の評定(中2・中3の内申点)」+「学力検査の得点」+「面接の得点」+(学校によっては「特色検査の得点」)で選考されます。

第2次選考

・募集定員の10%を選考

・調査書の評定(中2・中3の内申点)を除いた、得点の上位から選抜します。

※第2次選考では内申を評価しない為、入試本番に発揮した結果(学力検査の得点)次第では合格となる可能性があります。
一般的に、学力向上進学重点校や同エントリー校などをはじめとする上位校ほど「学力検査」を重視する傾向にあります。

ポイント解説

1次選考で定員の90%の合格が決定する為、受験生が志望校を決定する際には1次選考を重視するのが一般的な考え方です。

ただし、同じ試験で判定を2回出すというこのシステムでは、2次選考が当日の試験結果と面接(と特色検査)で合否判定されるため、内申の得点が少ない受験生にも合格のチャンスがあるといえます。

受験生本人にとって「絶対に行きたい学校がある」場合、1次選考合否ラインに対して厳しい状態でも、2次選考の合否ラインを倍率もにらんで予測し、合格可能性を探るケースもあります。

合否判定においては、学校が定める配点比率により、それぞれの検査内容の得点が変わってきます。

「共通/共通選択問題」特色検査実施校を例に、第1次・2次選考の配点比率から各高校がどんな人材を求めているかを見ていきます。

「特色検査」自己表現検査(共通問題・選択問題)実施校
2023年度(令和5年度)入試 選考基準

(*)横浜国際は評定4:学力検査4:面接2:特色検査1、国際バカロレアコースは特色検査比率が2となります。

(*)横須賀高校は重点化項目を設けています。[調査書] 英,国,数(×2)
神奈川県発表資料より抜粋

ポイント解説

上記表の「内申点」と「学力検査」という2つの配点比率だけを見ても、合否に関わる大きな違いが伺えます。

例えば、
内申:学力検査の比率が2:6の横浜翠嵐高校と、4:4の川和高校を比べて見ていきます。

内申点が4だったものを5に上げることは、とても大変なことです。
定期試験の点数を大幅に上げ、提出物の質や授業態度を改善して…という努力を数カ月以上継続してこそ得られるのが内申点5です。

しかし、やっとの思いで手にいれた内申点1ポイント分は、入試本番の学力検査5教科 500点でいうと正解の丸1つで追いつけてしまうケースもあります。

A値(内申)1ポイント分を挽回するのに必要な学力検査の得点で見ていくと、

・横浜翠嵐高校の配点比率では、学力検査およそ1.2点分に値し、漢字の正答1問分(1問2点)程度で挽回できる

・川和高校の配点比率では、学力検査およそ3.7点分に値し、選択問題1個分(1問4点)程度の正答で挽回できる

となります。

A値(内申)1ポイントで上記の差となる為、A値(内申)が10ポイント足りないとなった場合には、

横浜翠嵐高校で12点分

・川和高校で37点分

となります。

この場合、横浜翠嵐高校では、他の翠嵐受験者より5教科合計で2~3問多く得点すれば挽回できるものが、川和高校の場合は他の川和受験者より37点分と非常に多く、入試問題が簡単で受験者の点数差がつかなくなってしまうと挽回が不可能な差となってしまいます。

このように、各高校の配点比率を見比べ、自分の志望校に合格する為には何で勝負すると良いかをしっかりと見極める必要があります。

神奈川県の公立高校入試では、受験者全員に面接試験が課され、受験生1人につき10分程度の個人面接試験が行われます。
面接官となる高校の教員はおおよそ2名以上で、出願時に志望理由や自己PRを記入した面接シートを提出し、その面接シートと調査書の内容を参考に面接が進められます。

面接の観点

中学校での学習意欲や、校内外の教科外活動などに対する意見を見ていきます。
また、高校に入学してからの活動意欲や、将来の展望など「学校ごとの観点」を設定することもあるため、神奈川県が公表する選考基準一覧表を確認するようにしましょう。

選考基準一覧表(神奈川県ホームページ)参照はこちら

ポイント解説

得点に差が付く学校と、差がつかない学校の違いは?

面接で差の付く学校の場合は合否に影響することもある反面、差がつかない学校では、一番面接の得点が高い受験生と一番低い受験生の差が1点もついていないという学校もあります。

しかし、どの受験生も面接シートに自己PRを書いて高校に提出する必要があります。

皆さんは少なからず「面接を受けるからには、伝えることだけはしっかり伝えきりたい」「思い通りに話せず、後味の悪い面接はしたくない」という想いがあるかと思います。

もし、面接で差があまりつかない高校を受験するとしても、後悔なく自分をPRできる程度になるためには、ある程度の練習は必要になるでしょう。

面接重視の高校を受験するなら、努力が必要

面接官となる高校の先生方は、1日に何十人もの受験生を面接します。

各高校において設けられた採点指標をもとに、評価シートに各受験生の面接結果を都度記入してはいくものの、実際には採点官は面接を繰り返すなかで他の受験生と比べてどうか…といった相対的な評価を無意識に考えてしまうものです。

面接を重視する学校を受験する場合には、採点官の目に「あの子の面接は良かった!」と、印象に残るレベルにまで仕上げていく必要があります。

学校が欲しい生徒像にマッチしたアピールポイントを探し、それらを本番でしっかり伝えきれるような面接が求められます。こうした面接レベルに達するには、面接を重視しない学校を受ける生徒に比べて数倍も時間を掛けて練習していくこととなります。

神奈川県の公立高校では2022年度より、求める生徒像がわかる「スクール・ポリシー」が公開されています。

各高校の課程ごとに策定されているため、
“ 自分が志望する高校が、どのような生徒を求めているか ” を把握して、自身の強みを生かした受験の準備に取り掛かりましょう。


神奈川県立高校の「スクール・ポリシー

Pick Up

【神奈川 公立高校入試】今からでも遅くない!中学生のための「面接」の極意 【神奈川 公立高校入試】今からでも遅くない!中学生のための「面接」の極意
注意!令和6年度入試からは面接が廃止

神奈川県は、
“ 10分程度で実施している面接において、生徒の意欲を測ることはできても、新学習指導要領で求められる日頃の学習に向かう姿勢(「学びに向かう力」)を適切に評価することは困難であること ・選抜期間が長期に及ぶことに伴い、中学校教育、高等学校教育のいずれにも影響があること “
を理由に、2024年度(令和6年度)入試から共通選抜の面接を廃止することを決定しています。
代わりに、特色検査実施校の中で面接が実施されるケースが想定されています。

特色検査実施校対策が豊富!入試対策なら湘南ゼミナールの小中部

湘南ゼミナール小中部では難関校受験の対策に特化したトップクラスの講師による特色検査実施校の入試対策講座を設置しています。
また、横浜翠嵐高校の対策に特化した「横浜翠嵐Vコース」も設置しています。

例年、テレビや新聞などの特色検査講評や解説を担当するなど、「効率的に」「わかりやすい」と評判の授業です。

学校成績向上のための定期テスト対策と、新学習指導要領において重要な日々の学習サイクル改善などへのフォローを徹底的に行うことも、本コースの大きな特長です。

ぜひ資料請求のうえ、無料体験授業にご参加ください。

お問い合わせ・資料請求はこちら

公立上位校・難関国私立高校の入試対策なら、湘南ゼミナールの難関高受験コース!

横浜翠嵐・湘南高校などの神奈川最高峰の公立高校+東京学芸大学附属、開成、渋谷幕張、早慶系列など難関国私立高校を目指すための湘南ゼミナールの最上位コースが「難関高受験コース」です。

受験での上位合格や、難関国私立も含めた複数校へのチャレンジをしながら合格を目指すコースです。
※原則定期テスト対策は行わず、高校入試対策のみを徹底的に行うコースとなります。

お問い合わせ・資料請求はこちら

2023年度(令和5年度)神奈川県 公立高校入試日程 ※全日制の課程

共通選抜 募集期間

2023年1月25日(水)〜2月1日(水)

※午前9時〜正午、及び午後1時〜午後4時まで(最終日のみ正午まで)受付
※土日を除く、1月25日〜1月27日は郵送のみ受付


志願変更期間

2023年2月6日(月)〜2月8日(水)まで

※2月6日(月)・7日(火)は午前前9時〜正午、及び午後1時〜午後4時まで(最終日のみ正午まで)受付


学力検査

2023年2月14日(火)

※追検査は2月22日(水)


面接

2023年2月15日(水)及び16日(木)のうち高校が指定する期日


特色検査

2023年2月14日(火)、15日(水)及び16日(木)のうち高校が指定する期日

※学力検査を5教科実施する場合は2月14日(火)には実施しない


合格発表

2023年2月28日(火)午前9時※WEBサイト上で発表

※神奈川県教育委員会「令和5年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜実施要領」より

関連記事

公立志望でも情報収集を!県立高校改革で変わった点は?/各校が「求める生徒像」を公開 中3受験生/高校入試まであと半年!後悔しない準備と外せないポイント 学校説明会で何を聞く?学校公開で何を見る?(その2)