湘ゼミコラム

高校受験・入試

2023 神奈川県 公立高校入試/日程・特色検査実施校の動向と対策を詳しく!倍率の捉え方と模試

2023年度(令和5年度)の神奈川県 公立高校入試日程が、神奈川県より発表されました。

全日制の高校では、共通選抜による1度の選抜機会で、受検者全員に対し「学力検査」と「面接」が実施されます。
また、一部の高校では特色検査(自己表現検査/実技検査)があります。

※クリエイティブスクールでは学力検査を行いません。

※出願後、該当期間中に1回のみ志願変更することが可能です。

入試日程は次の通りとなります。

2023年度(令和5年度)神奈川県 公立高校入試 日程 ※共通選抜

募集期間
2023年1月25日(水)~2月1日(水)まで ※土日を除く
※午前9時〜正午まで及び午後1時〜午後4時まで、2月1日(水)のみ午前9時〜正午まで受付
※1月25日(水)~27日(金)は郵送のみ受付・必着、海外帰国生徒特別募集及び在県外国人等特別募集を除く

志願変更期間
2023年2月6日(月)~8日(水)まで
※2月6日・7日は午前9時〜正午まで及び午後1時〜午後4時まで、8日(水)のみ午前9時〜正午まで受付
※連携型中高一貫教育校連携募集は除く

学力検査等の期日
2023年2月14日(火)

面接及び特色検査の期日
2023年2月14日(火)、15日(水)及び16日(木)
※連携型中高一貫教育校連携募集は2月15日(水)のみ
※インクルーシブ教育実践推進校特別募集は2月15日(水)及び16日(木)のうち、当該高等学校長の定めた期日

追検査の期日
2023年2月22日(水)

合格発表
2023年2月28日(火)

追加の検査(新型コロナ感染者・濃厚接触者の認定により受検できない人が対象)
2023年3月9日(木)

追加の検査の合格発表
2023年3月15日(水)

※神奈川県2022年4月28日発表情報より
※二次募集に関する情報は神奈川県公式HPにてご覧ください。

「特色検査」共通・共通選択問題で実施する高校

横浜翠嵐/川和/希望ケ丘/横浜平沼/光陵/柏陽/横浜国際(単位制国際科・国際バカロレアコース)/横浜緑ケ丘/多摩/横須賀/鎌倉/湘南/茅ケ崎北陵/平塚江南/小田原/厚木/大和/相模原 ※計18校

※特色検査を実施する場合、学力検査を3教科まで減じる場合があります。

2023年度(令和5年度)の特色検査 共通・共通選択問題を用いて行う18校では、マークシート方式の解答用紙を使用することが発表されています。

※横浜国際高等学校国際科国際バカロレアコースは除く

ただし、すべての問題がマークシート方式になるわけでなく、記号選択式問題と記述問題との併用となります。

Point ▶ 「共通問題」と「共通選択問題」とは??

学力向上進学重点校及びエントリー校の計18校で同じ問題を実施する「共通問題」と、
各高校が選択した問題を実施する「共通選択問題」の両方が特色検査(自己表現検査)で出題されます。

解答用紙は、選択された問題以外を含む全ての解答欄があるため、受検校で使用しない解答欄への注意が必要です。
また、問題冊子の問題番号と解答用紙の問題番号を一致させるため、各高校における問題番号が問1、問2、問3、問4とはならない場合があります。解答マーク欄のズレ等、ケアレスミスには注意が必要です。

※2022年10月17日付 神奈川県発表情報より抜粋

上記の18校に加えて、学校独自の問題で特色検査(自己表現検査)を実施する高校は次の7校です。

田奈/釜利谷/横須賀南/大井/大和東/神奈川総合(単位制舞台芸術科)/横浜サイエンスフロンティア(単位制理数科)※計7校

※上記の他、相模向陽館(定時制)で実施

特色検査は、各教科の知識の活用はもちろんのこと、教科の枠を越えた「思考力」や「応用力」が試される検査です。共通・共通選択問題で実施されるようになって以降、問題の傾向や対策内容も見えてきています。

横浜翠嵐高校をはじめとする難関校を受検するうえでは、特色検査の対策は必須と言っても過言ではありません。実施校のなかでも、特色検査にどれだけ重きを置いている高校であるかを知ることは受検において重要です。

各校が定める選考基準「内申:学力検査:面接:特色検査」得点比率のうち、特色検査の割合を1としている湘南、川和、希望ケ丘に対し、割合を2としている横浜翠嵐、柏陽、厚木、横浜緑ケ丘の方が特色検査を重視する傾向であることが見てとれます。

志望する高校の選考基準を確認し、学習状況と照らし合わせ、何に力を注ぐべきかをしっかりと見極めていきましょう。

\詳しく知りたい!/
▼入試のしくみや選考基準についてはこちら

【2023 高校受験】神奈川 公立高校の入試制度が丸わかり!配点の仕組み・面接・特色検査・日程も詳しくチェック

2023年度(令和5年度)入試に向けて 〜特色検査 最新の出題振り返りと対策〜

2022年度(令和4年度)の特色検査 講評から、出題内容・課題と対策方法を見ていきます。

※湘南ゼミナール教務支援部 特色責任者監修

特色検査「共通問題」(問1・問2) 講評

▶︎問題の概要
複数文の素早い読解力が求められる、英語・国語の文章題

大問2題の構成で、問1は英語で記述された複数の会話文、問3は日本語で記述された複数の説明文を題材にした出題であった。

問1:
「日本からヨーロッパへの航路」をテーマにしたもので、複数の文章からの出題であった。また、(オ)には一方の会話文をまとめた発表原稿を材料にした内容把握の出題がなされた。

問2:
「紙」をテーマにしたもので、文章は3つに分かれている。2021年度には「物語文」からの出題があったが、2022年度は「説明文」のみからの出題となった。

▶︎設問の特徴
「教科横断」要素を含む出題

ページ数・問題数に関しては、問1・2ともに4ページ、5問ずつであり、2021年度と同様であった。
問1は、計算要素が含まれる問題、グラフ読み取りの問題、問2では、数学の座標を用いた問題、理科の光を題材にした出題がされるなど、教科を横断した総合的な理解力が求められた。これらの傾向も2021年度と同様であった。

課題と対策

時間を意識して文章題を解く

英語・国語としての設問の難易度は決して高くはないが、複数文による出題であるため、要領よく、素早く文章を読み取れるようにする対策が必要となる。一方で、「教科横断」であるため、英語・国語の力だけでは解けない出題に対応できるよう、他教科の力を向上させることも忘れてはならない。

特色検査「共通選択問題」/横浜翠嵐高校(問6・問7)講評

▶︎問題の概要
身近な題材において、各教科の要素を用いた思考を要求する出題

問6:
(ア)~(オ)の計5問の出題。「リンク装置」、「バスケットボール部の分析」といった技術家庭と保健体育の題材に関するレポートをもとに、数学の要素を用いて思考する問題となっている。

問7:
(ア)~(エ)の中で計6問の出題。「オホーツク地域」にあるいくつかの市町を題材として、理科・社会・数学の要素を用いて思考する問題となっている。また、指定語句を含む15~25字の長文記述の出題も含まれていた。

大学入試改革でも増加する、教科横断型の問題

新学習指導要領に基づいて、2021年度より大学入試制度改革で実施されている『大学入学共通テスト』でも、教科横断型で知識の活用力を問う問題が重要視されています。
高校入試で特色検査の問題に取り組むことは、大学入試への基礎学力としても大きく生きてきます。

しかし、各教科の基礎学力・活用力が問われる特色検査の対策は、一筋縄には進まないと感じる方も多いのではないでしょうか。

特色検査ならではの対策方法とは?

特色検査対策の前に、まずは5教科の学習、さらに9教科の学習をしっかりとやっていくことが大切です。2022年度入試の問題では、栄養素の問題や技術系の問題もありました。

特色検査の対策は、しっかりと基礎を築いた上で、特色検査ならではの問題を解くための糸口を見つける方法を身につけていくことが求められます。

湘南ゼミナールの特色検査対策では、研究された対策問題と少し難易度の高い問題を活用し、問題の読み解き方、思考法など繰り返し学習を重ねていくことで、問題への適応力・応用力を高めていきます。

また、神奈川県の特色検査に特化した模試と解説を実施し、より合格に近づけるよう対策を進めていきます。

今年の入試はどうなる?倍率の捉え方と模試

これから入試本番に向けては、

進路希望調査発表

志望校決定

志願倍率発表

志願変更の検討 )

入試

・・・と、緊張と選択の日々が訪れます。

例年11月下旬に発表される、神奈川県の「進路希望調査」では、どの高校の志望者が多いかが一目で分かります。
高倍率や人気の傾向などは掴めるものの、同年の10月時点での調査のため、実際の出願までに志願者数が増減することも珍しくありません。

▶︎例:2022年度(令和4年度)入試の倍率比較

(左)進路希望調査 ▶︎(右)実質倍率

横浜翠嵐    2.97倍▶︎2.07倍

湘南 2.19倍▶︎1.41倍

川和
 1.73倍▶︎1.27倍

横浜緑ケ丘 2.76倍▶︎1.64倍

多摩
 2.45倍▶︎1.66倍

近年、高倍率が続く上記の5校でも、進路希望調査と実際の倍率とでは差が見られます。
進路希望調査はあくまでも、志望校決定のための参考情報として捉えるようにしましょう。

さらに、入試直前までの期間には、模試を積極的に受験する時期となりますが、多くのお子様が模試の得点では浮き沈みが出るものです。

特に「難関校へ行きたい」と考えているお子様や保護者様は、常にその合格ラインに乗らなければいけないと考えがちですが、一定ラインを超え続けるケースは希です。
湘南ゼミナールでも多くの生徒さんが、入試直前まで学力を伸ばします。

倍率など数字だけに一喜一憂せず、ご自身がどういう状態の場合に志望校・受検校をどうするのか、具体的に受検校を決めるための条件を考えておくことが大切です。

これらをしっかりと想定しておくことで、入試直前の時期に志願変更で焦ることなく、学習だけに集中して入試に臨むことが可能となります。

湘南ゼミナール 総合進学コースでは、中学1年生から入試を見据えた「特色検査対策講座」を実施しております。
神奈川県内でも多くの特色検査実施校(難関・上位高校)合格者を輩出する特色検査の対策授業をぜひご体験ください。

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