湘ゼミコラム

高校受験・入試

中学生の塾の選び方は?9つのポイントで必ず理想の塾が見つかる

中学生のお子様に「そろそろ塾に通ってほしいなあ」と考えている親御様、または、中学生のお子様から「塾に通いたいと相談された」という親御様は、

【どのように学習塾を選んだら最も良い結果になるか】でお悩みではありませんか?

中学生が学習塾を選ぶ場合には、一般的には高校受験を見据えた上で選ぶことになるでしょう。しかし、そうはいっても、難関高校を目指す進学塾もあれば、補習塾(授業のフォローのための塾)、大手の塾もあれば地域密着型の塾もあります。

選択肢が多いからこそ、どの学習塾を選ぶのが一番良いか迷ってしまうものです。

そこで今回は、後悔しないための「中学生向けの塾の選び方」について詳しく解説していきます。

中学生のお子様の学習塾の選び方には、以下の9つのポイントがあります。

この中でどの選び方を重視すべきかどうかは、実は、お子様の状況や性格、親御様の状況によって異なります


例えば、学習塾の選択肢が多い都市部と、選択肢が少ない郊外では、そもそも選べる数が異なるため、選び方も変わります。選択肢が少ない場合は、まずは「通いやすいところ(立地)」が第一条件になってくるでしょう。

また、親御様が忙しくて宿題を見れない場合に、「宿題ができて質問もできる自習室がある塾が良い」というケースでは、自習室があるかどうかや、長い時間自習室が開いている塾を最優先に選びたいという方もいらっしゃるでしょう。


上記の例のように、どう選ぶかの優先順位は、ご家庭ごとに変わります。

まずは「こんな選び方がある」という選択肢を知った上で、「どの選び方を重視して塾を選ぶのか」をご家庭ごとに決めることが大切です。

この記事では、中学生のお子様に本当に合う塾を見つけるための、9個の選び方を詳しく解説していきます。さらに後半では、ケース別(お悩み別)の選び方を事例で詳しく解説します。
「どうやって塾を選べばよいか分からない!」とお悩みの保護者様は、ぜひこの記事を参考にして「選び方」の選択肢を知った上で、お子様に本当に合う理想の塾を見つけてみてください

1. 選び方1:塾に通う目的で選ぶ(高校受験対策/授業のフォローなど)

中学生の子どもが通う塾を選ぶ時に、最も大切なポイントが「なぜ塾に通うのか(通わせるのか)」です。

多くの中学生は高校受験を念頭に置いて学習塾を選ぶケースが多いでしょう。しかし、高校受験を控えているといっても、塾に求めるのが「受験対策」なのか「普段の授業のフォロー」なのか「苦手分野の克服」なのかによって、選ぶべき学習塾が変わります。

「進学塾(受験対策が目的の学習塾)」と「補習塾(授業のフォローのための塾)」では、カリキュラムや授業形式、費用、塾の雰囲気などが全く変わってくるからです。

以下に、塾に通う主な目的ごとに、向いている塾の特徴を分類してみました。

【塾に通う目的とおすすめの塾の特徴】

塾に通う目的おすすめの塾の特徴(例)
難関志望校に合格するため行きたい高校の進学率が高い「進学塾」
高校受験に合格するため(苦手分野がある)苦手強化のフォローをしてくれる「進学塾」
個別指導の「補習塾」
カリキュラムを組み合わせられる「総合塾」
学校の授業についていけるようにしたい受験対策もしたいなら「進学塾」
個別指導で苦手をつぶせる「補習塾」
カリキュラムを組み合わせられる「総合塾」
勉強が嫌いな子どもに学習習慣を定着させたい楽しく学べるカリキュラムが充実している「補習塾」
友だちと一緒に塾に通いたい仲間と楽しく学べる集団指導の「補習塾」
親御様が家を空けることが多いため、塾に通わせたい自由に使える自習室がある塾

※学習塾には大きく分けて「進学塾」「補習塾」「総合塾」があります。


「進学塾」:主に受験指導を中心に進める塾
「補習塾」:学校の授業のフォローを中心に進める塾
「総合塾」:受験指導と授業フォローを平行して行う塾


上記の表を見ていただくと分かる通り、塾に通う目的によって、選ぶべき塾の特徴も異なります。

「塾に通う目的で選ぶ」のまとめ

塾に通う目的をハッキリさせて、目的に合致する学習塾をピックアップする

  • 難関志望校に合格するために通わせるのか
  • 高校受験に合格するため(苦手分野がある)に通わせるのか
  • 学校の授業についていけるようにしたいのか
  • 勉強が嫌いな子どもに学習習慣を定着させたいのか
  • 友だちと一緒に塾に通いたいのか
  • 家を空けることが多いため、塾に通わせたいのか

2. 選び方2:塾の授業形式で選ぶ(個別指導/集団指導)

2つ目の選び方は、塾の授業形式で選ぶ方法です。授業形式は、大きく分けて以下の2つがあります。


  • 個別指導
  • 集団指導

それぞれにメリット・デメリットが存在し、お子様の学習レベルや性格によっても向き不向きがあります。

2-1. 個別指導

「個別指導」は、一斉に授業を進めるスタイルではなく、生徒さんに個別に指導するスタイルの授業形式です。生徒さんに講師1人が付くマンツーマン個別指導もあれば、生徒さん2~3人を講師1人で指導するものもあります。

個別指導のメリットは、生徒さんの理解度に合わせて指導できる点にあります。カリキュラムも自由に設定できるので、その場その場に合った指導が可能です。また、質問しやすい点もメリットです。

一方、個別指導のデメリットとしては、生徒さんによってはプレッシャーを感じてしまう、講師との相性がある、費用が集団指導よりも高くなる点が挙げられます。

個別指導は、大勢の前では質問ができないタイプ、集団指導に付いていけないお子様、苦手な分野があるお子様などに向いています。

2-2. 集団指導

「集団指導」は、学校と同じように、大勢の生徒さんに対して1人の講師が授業を進めていくスタイルの授業形式です。

1クラスの人数は20名以内が一般的ですが、多いところでは40名のクラスを持っている塾もあるようです。


湘南ゼミナールの集団指導クラスでは、10~20名程度が基本となります。


1クラスがあまりに多すぎると目が届かない恐れがあるため、集団指導の塾を選ぶ場合には、クラスの人数も事前に確認しましょう。

集団指導のメリットは、他の生徒さんと切磋琢磨してモチベーションを上げやすい、教え方が上手いプロ講師だと勉強を好きになれる、個別指導の塾と比べて費用が安価の傾向がある点です。

一方、集団指導のデメリットは、授業に遅れてしまうとフォローが難しい、競争がプレッシャーになることがある、休んでしまうと振替ができないことが多いなどがあります。

集団指導は、友だちや仲間と一緒に通いたい生徒さん、少人数よりも授業形式が安心する生徒さん、成績に基づいたクラス替えにモチベーションを感じる生徒さんに向いています。

「塾の授業形式で選ぶ」のまとめ
  • 個別指導と集団指導は、授業形式が全く異なる
  • お子様の性格や成績によって、合う授業形式が違ってくる
  • メリットとデメリットを踏まえた上で、どちらが合うか検討する

3.選び方3:塾の授業料から選ぶ(1万円以下/1万~3万円/3万円以上)

中学生の塾の選び方として、塾にかけられる費用相場から選ぶ方法もあります。

毎月決まった生活費の中で、教育費として捻出できる費用はどうしても限られてしまうでしょう。

以下に、あくまで目安ですが、月額授業料ごとに通える塾の形態をまとめた表を示します。

【月額授業料ごとに通える塾の例】

月額授業料の幅この予算で通える塾の例
月額1万円以下集団指導の塾(週1回・50分程度)
月1万円超~月2万円集団指導の塾(週1回・100分程度)
個別指導の塾(週1回・50分程度)
月2万円超~月3万円個別指導の塾(週1回・80分程度)
月3万円以上難関校専門の個別指導の塾(週1回・80分程度)

もちろん、塾によって相場は大きく異なり、講師が正社員なのかアルバイトなのか、講師1人に対する生徒さんの数などによっても価格は異なります。

また、お住まいの地域によっても費用が異なることがあるので注意しましょう。

なお、ここでは月額授業料を示しましたが、授業料以外にも以下のような費用が発生します。

【月額の授業料以外にかかる費用目安】

項目費用
入塾金1万円~3万円程度(入塾時)
年会費(設備費など)年1万円~3万円程度
夏期講習・冬期講習の費用集団指導の塾の場合:2万円~10万円程度
個別指導の塾の場合:4万円~20万円程度
その他教材費、模試代、交通費が実費でかかります

月に塾に投じることができる予算の他に、上記のような費用がスポットで発生することを念頭に置いておきましょう。

「塾の授業料から選ぶ」のまとめ

「塾の授業料から選ぶ」のまとめ
  • 月に支払える予算によって、通える塾の形態・回数が変わってくる
  • 月額の授業料以外にもスポットでかかる費用がかかる
  • 月額費用とスポット費用を両方加味した上で、学習塾に割ける予算を検討しておくことが大切
  • 月に支払える予算によって、通える塾の形態・回数が変わってくる
  • 月額の授業料以外にもスポットでかかる費用がかかる
  • 月額費用とスポット費用を両方加味した上で、学習塾に割ける予算を検討しておくことが大切

4. 選び方4:塾の設備で選ぶ(自習室・食事スペース・対策本など)

中学生の塾を選ぶ時には、塾の校舎に備わっている設備や部屋なども要チェックポイントです。チェックしたい設備は以下の4つです。


  • 自習室
  • 食事できるスペース
  • 受験に関する対策本
  • 安全性

4-1. 自習室は特に要チェック

最も重要なのが、自習室があるかどうか、そして自由に使えるかどうかという点です。

自宅で集中して自習できるタイプの生徒さんであれば問題ありませんが、他の人の目が届く自習室の方が勉強に集中して取り組める子どもが多いでしょう。

塾の校舎を見学するときには、必ず自習室も見学し、騒いでいる子どもがいないか、集中して勉強に没頭できる環境かチェックしてみましょう。

また、自習室が解放されている時間も併せて確認しておくことをおすすめします。

4-2. 食事できるスペースがあるか

空いている教室を解放しているケースなど、生徒さんが食事をとれるスペースがあるかも念のためチェックしましょう。

特に、自宅で食事をとらずにお弁当などを持たせる場合には、そうしたスペースがある塾を選ぶのがおすすめです。

4-3. 受験に関する対策本が豊富に揃っているか

受験対策で塾に通う場合には、できれば高校の情報が掲載されている資料が充実しているかどうかもチェックしましょう。

塾に通う生徒さんが自由に資料に手を伸ばせる環境にあると、受験について考えるきっかけが増えるのでおすすめです。

4-4. 塾の校舎のセキュリティが万全かどうか

安全性もぜひチェックしたいポイントです。当たり前ですが、不審者が入ってきてしまうような、何のセキュリティ対策も講じていない塾はおすすめしません。

最近では、トラブルがあった場合に何があったかすぐ確認できるよう、監視カメラが設置されている塾も多く存在します。

塾に通っている間のお子様が心配という方は、安全面もしっかりチェックしましょう。

「塾の設備で選ぶ」のまとめ
  • 自習室:集中できる環境か、何時から何時まで開いているのか、いつでも使えるのか
  • 食事スペース:食事を摂れるスペースがあるか
  • 受験対策本などの資料:充実しているか、自由に閲覧できるか
  • セキュリティ:監視カメラや入退室管理システムなどが設置されているか

5. 選び方5:塾の立地で選ぶ(距離・交通手段・送迎事情など)

立地も、塾選びにおいてとても重要な選び方のポイントです。

5-1. 距離(学校から塾・塾から自宅)・交通手段

学校から塾までの距離、塾から自宅までの距離が離れすぎていると、お子様が定期的に通うのが難しくなります。

一般的に、塾の最適な距離は4km以内といわれています。4kmというのは、徒歩だと約50分、自転車だと約20分、車だと約10分の距離となります。
もちろん、どの交通手段を使って通うのかもしっかり考えて、塾を選ぶ必要があります。徒歩の場合は、塾からの帰りに明るい道を選択できるかどうかも重要です。

5-2. 送迎のしやすさ

親御様が車などで送迎を行う場合には、送迎のしやすさもしっかり考えて塾を選びましょう。

中学生が塾に通う時間帯は、学校が終わった後の夜間となります。夜道を一人で歩かせるのは危険なので、小・中・高校生の約7割の保護者様が送迎をおこなっているというデータもあります。

参考:ベネッセ教育情報「約7割の保護者が行う送迎 親子の会話を楽しむ時間にも」

また、車で送迎する場合には、塾のそばにコインパーキングなど車を停める場所を確保できるかもチェックしましょう。

「塾の立地で選ぶ」のまとめ
  • 距離・交通手段:4km以内の範囲にあるか、便利な交通手段があるか、明るい道を通れるか
  • 送迎のしやすさ:車で送迎する場合には、車を停めて待っている場所があるか

6. 選び方6:サポート体制で選ぶ(授業の振替やフォロー)

「授業の振替ができるか」「進路相談をしやすいかどうか」など塾のサポート体制も、中学生の塾を選ぶ場合にチェックしておきたいポイントです。

6-1. 休んだ時の対応(振替やサポートを受けられるかどうか)

やむを得ず塾の授業を休んでしまった場合に代わりの授業を振替で受けられるか、休んだ分のサポートを受けられるかどうかは、塾によって異なります。

個別指導塾の場合には、休んだ分の授業を別の日に改めて実施してくれる塾も多いでしょう。

集団指導を行っている塾であれば、別のクラスの授業を受けるか、講師が個別に補習するという対応方法が一般的です。

いずれの場合も、振替授業を無料で実施してくれるのか、有料になるのかは、しっかり確認すべきです。

塾の公式サイトを見ても分からない場合には、体験授業や見学の際に質問してみましょう。


塾によっては、休んで参加できなかった分の授業動画を見ることができるケースもあります。

当塾(湘南ゼミナール)でも、修学旅行や林間学校などで休んだ生徒さん向けに、授業動画を配信することがあります。このような便利な仕組みが整っている塾を選ぶのもおすすめです。


6-2. 三者面談や保護者面談、進路相談を行っているか

授業の振替や補講のほかにも、三者面談や保護者面談を通して、学習のフォローや進路相談にも親身になって乗ってくれるかどうかをチェックしましょう。

特に、個別指導よりも講師に相談がしづらい集団指導タイプの塾では、授業以外で講師に気軽に相談できる環境や機会が整っているかどうかが重要です。

このあと紹介する講師との相性もありますが、質問のしやすさ、相談のしやすさも重視しましょう。

「サポート体制で選ぶ」のまとめ
  • 休んだ時の対応:振替授業を受けられるか、個別に補習をしてくれるか
  • 面談:三者面談や保護者面談、進路相談に乗ってもらえるか

7. 選び方7:講師のレベルや相性で選ぶ(専任かアルバイトか)

中学生の塾を選ぶ場合に、講師のレベルや講師との相性で選ぶという方法もあります。

塾講師には、正社員として雇用されて平時から教えているプロ講師もいれば、本業は大学生のアルバイト講師もいます。

指導経験が豊富で教え方が上手い先生に習いたいと思う場合には、やはりプロ講師を選ぶべきです。

一方、アルバイト講師が多い塾は、授業料を安く抑えられるメリットがあります。研修がしっかり行われているか、アルバイト講師自体が高い学力を持っているかをしっかりチェックしましょう。

どちらにせよ、最終的には、お子様との相性が良い講師を選ぶことが大切です。
学習塾が開催している無料体験で実際の授業を受けてみて、「この講師陣なら子どものやる気が持続できそう・学力が伸びそう」という塾を選ぶのが理想です。

「講師のレベルや相性で選ぶ」のまとめ
  • 講師の種類:プロ講師か、大学生のアルバイト講師か、しっかり研修されているか
  • 講師との相性:体験授業を受けてみて、子どものやる気・学力が伸びそうか

8. 選び方8:塾の雰囲気とお子様の相性で選ぶ

ある程度、塾の候補を絞れたら、最終的には「塾の雰囲気がお子様と合うかどうか」を決め手に、入塾する教室を決めていきましょう。

塾の雰囲気を知るには、実際に塾を訪れて体感するのが一番です。以下のチェックポイントを確認し、お子様と合っているか確認してみましょう。

【塾を選ぶ時の「雰囲気」のチェックポイント】

チェックポイント雰囲気の例
授業の雰囲気・明るく和気あいあいと進行する
・規律が厳しく厳しい雰囲気で進行する
・個人のペースを大切にする雰囲気
・生徒同士を積極的に競わせる雰囲気
通っている生徒さんの雰囲気・お互いに尊重し合いながらライバル意識がある雰囲気
・成績向上よりも惰性で通っている雰囲気

授業の雰囲気ひとつをとっても、楽しさを優先する授業なのか、厳しさを優先する授業なのかで、雰囲気は全く異なります。

勉強が苦手なお子様には前者が向いていますし、難関校を目指したいという意思を持っているお子様には後者が向いていることが多いでしょう。お子様の性格によっても異なります。

また、授業の雰囲気以外にも、どのような生徒が通っているのかもチェックしましょう。同じ塾の仲間と雰囲気が合わなければ、長く通うことが難しくなるでしょう。

足を引っ張るような雰囲気がないかや、逆に、真面目に通っていない生徒さんがいないかどうかチェックしてみましょう。

「塾の雰囲気」のまとめ
  • 授業の雰囲気:お子様と合う雰囲気か(お子様によって好ましい雰囲気は異なる)
  • 他の子どもの雰囲気:学力向上の足を引っ張るような雰囲気が無いか

9. 選び方9:口コミ・評判も必ず確認して選ぶ

中学生の塾の選び方として最後に紹介するのは、周りからの口コミ・評判です。できれば、塾を最終決定する前に、必ずチェックしておきたいポイントです。

もちろん、塾選びにおいては「お子様にあった塾を選ぶことが大切」なので、他人の評判が良いからといって良い塾とは限りません。

しかしながら、周囲からの口コミやネットの評判があまりに悪い塾の場合、何か問題があることが多いので注意しましょう。

また、口コミや評判が良い中学生向けの塾を選ぶ時には、第三者機関による調査を参考にしましょう。

最終的に学習塾を決定する前には、検索サイトに「塾名+口コミ」「塾名+評価」と入れて、ぜひ口コミを確認してみてください。

「口コミ・評判で選ぶ」のまとめ
  • 周囲からの口コミ:実際に通っていた周囲のお子さんや親御さんからの悪い評判がないか
  • ネットの評判:良い口コミと悪い口コミを両方見て、あまりに悪すぎないか確認

10.【ケース別】中学生の塾の選び方を事例で解説

ここまで解説した「9つの選び方」を踏まえて、ここからはケース別に塾をどうやって選ぶか、3つの事例で解説します。

10-1. 勉強が苦手で授業に付いていけなくなったAくんの保護者様の場合

勉強が苦手で授業に付いていけなくなってしまったお子様の場合は、集団指導よりも、きめ細かく苦手をつぶしていける「個別指導」型の学習塾が向いています。

個別指導ではお子様のペースで勉強を進めていけるため、1つずつ「分かった!」という瞬間を増やしていくことで、自信や勉強の楽しさを感じてもらうことが大切です。

Aくんの塾選びは、個別指導が受けられる塾をまずピックアップして、そこから、授業料や通いやすさ、サポート体制で絞り込んでいくのがおすすめです。

講師や塾との相性を体験授業で確かめて、ネットでの口コミや評判も確認した上で、最終的に塾を決定しましょう。

10-2. 苦手な科目があるけど受験を見据えてレベルアップしたいBさんの保護者様の場合

全体的に勉強は得意だけれども、特定の科目だけ苦手で点数が伸び悩んでいるBさん。できればハイクラスな高校受験も見据えてレベルアップを図っていきたいBさんには、進学塾の個別指導クラスが向いているでしょう。

個別指導ではいつも隣に講師がいるため、手厚く丁寧なフォローが可能です。苦手意識がある分野でもその場で疑問を解決していけるので、安心して授業を進めることが可能です。

Bさんの塾選びは、受験対策に特化した進学塾の中で個別指導を行っている塾をピックアップして、立地やサポート体制を比較して絞り込んでいきましょう。

なお、湘南ゼミナールでは、得意科目については集団指導を受講し、苦手科目のみを個別指導コースで補強するという使い方も可能です。

良さそうな学習塾を絞り込めたら、体験授業で講師や塾との相性を確かめた上で、最終的に塾を決定しましょう。
無料体験授業(80分)×2回が無料!湘南ゼミナール個別指導コースの無料体験申込はこちら→

10-3. 難関校の高校受験のために塾に通いたいCさんの保護者様の場合

難関といわれる高校合格を目標に塾に通いたいと考えたCさん。難関校の受験ならば、合格実績が豊富な進学塾がおすすめです。

高校受験対策で個別指導を利用すると費用がかなりかかってしまうため、まずは集団指導の進学塾を基本に塾を選ぶと良いでしょう

苦手な教科だけはオプションで個別指導を受ける、というのもおすすめです。

10-2でも説明しましたが、湘南ゼミナールでは「難関高受験コース」の集団指導を中心に、苦手科目のみを個別指導コースで補強するという使い方も可能です。

合格実績ページでは各高校の受験者や合格率などを掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。

1カ月無料体験受付中!神奈川県の難関高受験コースの詳細はこちら→

11. 中学生の塾の選び方における重要な4つの注意点

最後に、中学生のお子さんの塾を選ぶ時に注意したいポイントを4つ解説します。

中学生の塾の選び方において重要な注意点
  • お子様本人の意志を尊重して話し合いを重ねることが大切
  • 費用が高いほど良い塾とは限らない
  • 必ず複数の塾を比較して選ぼう
  • 体験授業を受けてミスマッチを防ごう

11-1. お子様本人の意志を尊重して話し合いを重ねることが大切

中学生の塾を選ぶ上で、親御さんの希望や意見を押し付けずに、お子様本人の意志を尊重して良く話し合うことが大切です。

実際に塾に通うのはお子様ですから、最終的にはお子様が「自分に合わない」となってしまうと、通い続けるのが難しくなってしまいます。

とはいっても「友達と同じ塾に行きたい」「ここの塾のほうが近いから」など安易な理由を受け入れてしまうのはおすすめしません。

親御さんが考える「子どもの目的に合った最適な塾」を理由を添えて説明し、お子様にしっかり納得してもらった上で決めましょう。

11-2. 費用が高いほど良い塾とは限らない

「高い塾なら安心」と考える方もいるかもしれませんが、費用が高いほど良い塾とは限らないので注意しましょう。

もちろん、費用が高いということは人材育成や設備にそれだけ投資してお金をかけていると考えられます。そのため、相対的に優良な塾である可能性は高いといえます。

しかしながら、やはり最も重要なのは「お子様が塾に通う目的や、お子様の性格と、塾が合っているかどうか」です。
目的や性格によって最適な塾は異なりますので、全てのお子様に合っている学習塾はありません。「高い塾だから」ではなく、「お子様に合っているから」という理由で塾を選ぶようにしましょう。

11-3. 必ず複数の塾を比較して選ぼう

3つ目の注意点は、初めからひとつの塾に絞り込んでしまわず、必ず複数の塾を比較して選ぼう、ということです。

比較対象がない状況では良い点・悪い点に気づきにくいため、あとになってデメリットが目についてしまうことがあります。

比較対象があることで、「塾Aは先生の教え方が塾Bよりも子どもに合っていそう」「塾Bは塾Aより自習室の使い勝手が良さそう」など、それぞれの塾のメリット・デメリットが見えてきます。

良さそうな塾の目星が付いていたとしても、別の塾と比べてどうなのか確認してみることが大切です。

11-4. 体験授業を受けてミスマッチを防ごう

塾の公式サイトや資料請求したパンフレットの内容だけで判断するのでなく、必ず体験授業を受けてみることをおすすめします。実際に授業や校舎の雰囲気を体験することで、子どもに合うかどうかを判断できます。

資料を見て「良さそう」という印象を受けて実際に授業を受けてみたらイメージが違った、ということは起こりがちです。

体験授業を受けることで、講師との相性や授業の進め方だけでなく、他の生徒さんの雰囲気、校舎の設備など、さまざまな情報を受け取ることができます。

入塾を決めてからミスマッチに気づくのを避けるためにも、かならず体験授業を受けてみることをおすすめします。

湘南ゼミナールでは、通常授業の体験はもちろん、夏期講習など季節講習の体験も受け付けています。ぜひまずはお気軽に無料体験授業にご参加ください。

総合進学コース(中学1年生〜中学3年生)の通常体験授業の詳細はこちら→

個別指導コースの個別説明会の詳細はこちら→

難関高受験コースの1カ月無料体験の詳細はこちら→

まずは「資料請求だけしたい」という方はこちら→

まとめ

本記事では「中学生のお子様の塾の選び方」について解説してきました。最後に、要点を簡単にまとめておきます。

▼中学生の塾の選び方には、以下の9つがあります。


・塾に通う目的で選ぶ
・塾の授業形式で選ぶ
・塾の授業料で選ぶ
・塾の設備で選ぶ
・塾の立地で選ぶ
・サポート体制で選ぶ
・講師のレベルや相性で選ぶ
・雰囲気や塾生との相性で選ぶ
・口コミ・評判も確認して選ぶ


どの選び方を重視すべきかどうかは、お子様の状況や性格、親御様の状況によって異なります。

今回紹介した9つの選び方の詳細を見ていただき、家庭ごとに重視するポイントを見つけてみてください。

また、以下の注意点にも気をつけてください。


・お子様本人の意志を尊重して話し合いを重ねることが大切
・費用が高いほど良い塾とは限らない・必ず複数の塾を比較して選ぼう
・体験授業を受けてミスマッチを防ごう


最後の注意点としても挙げましたが、最終的に塾を選ぶ段階では、ぜひ体験授業を受けてみましょう。

この記事を参考に、最適な塾が見つかることを祈っております。